神戸三宮 一粒中国語教室の李です。
中国は今は春節(旧暦の1月1日、日本の正月に当たる)です。
日本と同じく、年末年始の様々な料理は意味を持っています。
ここでは中国の代表的な食べ物を3つ紹介します。
※下記の内容は2014年12月、私が主催したミニ日中交流会で話した内容の一部です。
一つ目は「魚」(魚料理)
なぜ魚料理なの?
その理由は、発音にあります。毎年食卓に「魚」があることを中国語で「年年有魚」と言います。
「年々有魚(年々”魚”あり」の”魚”は”連年有余”や”吉慶有余”の”余”の発音と同じで、「年々”余(余る→豊か)でありますように」との願いを込めています。
なので、中国では大晦日には魚料理が欠かせないのです。
日本のおめでたいときに「タイ」の登場に類似していますね。
二つ目は「年糕」(中国の南部)
なぜ年糕は縁起が良いとされているのか?
何の意味をするのか?
中国の南部ではお餅を食べる習慣があります。
私の子供の頃は家でもち米を使って手作りしていました。
“年糕”は”年高”と同じ発音より、”年々高”の意味を持ち、職位は年々高くなり、子供も年々高く(進歩)なっていく願いが込めているようです。
日本の「昆布→喜ぶ」との発想と似ているように思います。
三つ目は「餃子」(中国の北部)
餃子を食べる意味は? 縁起が良いとされている理由は?
中国の北部では大晦日に餃子を食べる習慣があります。
餃子を作るとき、まず粉を混ぜる(中国語では、「和面」といい、その”和”は「仲がよい」という意味があることから)、家族みんな仲良しの意味を持つとされているようです。
また、餃子の形は元宝(昔の貨幣)と同じ、新年のときに餃子を食べると、”招财进宝(金儲け)”の意味があるとも言われています。
形から縁起の良いものといえば、日本では「蓮根れんこん」を挙げられますね。
このように、日本と中国の正月料理に取り上げているモノは違いますが、発想が似ていて、人々は新年に対する期待や気持ちが同じだなと面白く肌で感じています。
Let’s元気よく楽しく中国文化を触れ合いしましょう!