中国語の“热”と“烫”ってどう違う?
神戸三宮 一粒中国語教室の李維娥です。
中国語レッスンを進む中に、“热”と“烫”との語彙が出て、
日本語に訳すとどちらも「熱い」になります。
中国語学習者にとっては少し紛らわしくなりますね。
ここに、この二つの語彙の違いについて書いてみます。
よく出てくる中国語の“热”の使い方
1.(冷lěng)の反義語、(液体・気体・固体が)熱い;暑い.
◆今年夏天很〜
今年の夏はとても暑い.
◆天气不冷不〜
天気は寒くもなく暑くもない.
2. 食べ物などを加熱する.温める.
◆把汤〜一下
スープをちょっと温める.
3. 発熱.
◆发fā〜
熱を出す.
4. 熱烈である;情が深い.
◆亲qīn〜
親密である.
5.人気がある;歓迎される.
◆〜门货.
よく売れる品物
よく出てくる中国語の“烫”の使い方
1.(熱湯や油などで)やけどをする.
◆别让开水〜着
湯でやけどをしないように.
◆〜手
(手が痛いほど)熱い.
2(温度が高いものを利用して他のものを)熱くする.温める.
◆用热水〜脚
お湯で足を温める.
3 アイロンをかける.
◆〜衣服
服にアイロンをかける.
4(髪に)パーマをかける.
◆〜头发tóufa
パーマをかける.
5(やけどしそうなほど過度に)熱い,温度が高すぎる.
◆这水太〜
このお湯は熱すぎる.
日本語の「熱い・暑い」は中国語で“热”それとも“烫”?
上記のように、“热”と“烫”それぞれよく出てくる使い方を紹介しましたが、
日本語の「熱い・暑い」に当たって、中国語の“热”それとも“烫”、どちらを使えばよいのかまだ迷ってしまう場合は次の点をご参考いただければと思います。
☞天候の暑さに対しては”热”を用います。※否定は”不热”となります。
◆蒸し暑い・うだるように暑い
闷热mēnrè;酷热kùrè.
☞常温の温度の熱さに対して”热”を用いますが、
[やけどしそうに熱い]との温度の場合は”烫”になります。
◆熱いうちに召し上がってください
请趁热吃.
◆このお湯は熱すぎる
这水太烫.
実際、日常の中において、温度が高すぎる或いは接触して熱すぎると思われる場面は”烫”を使えばよいと考えます。例えば、スープ・お茶・料理・温泉などに対して、接触してみて熱すぎると思うときは、”烫”を使いましょう。※否定は”不烫”となります。